前回「プログラミング思考」とはコンピュータやプログラミングの概念にもとづいた「問題解決型の思考」であるとお伝えしました。
ここでどうしても「コンピュータプログラム」を作る行為「プログラミング」について触れなくてはいけません。
プログラミングを一言で言い表すと、
「コンピュータが動作するための指示を書くこと」
です。
例えば皆さまがワープロソフトで作った文書に対して、
「印刷ボタン(アイコン)が押されたら、印刷設定ウィンドウを開いて、設定がきまったらプリンタにデータを送って下さいね」
という指示書が書き込まれたファイルがコンピュータのデータとしてしまってあり、
印刷ボタンを押されると、コンピュータはこのファイルを読んで、指示通りに作業を行います。
みなさんが部下後輩に口頭で頼み事をするのにちょっと似ていますね。
「この書類を〇〇商店の誰それさんに送っておいてね」的な感じです。
ですからプログラミングは「コンピュータとの(業務上の)会話」とも言えるかもしれません。
でも人間との会話と違うところがありまして、コンピュータは曖昧な指示を全く受け付けられないんです。
ですから、さっきの例で言いますと
1,この文書記号Aの書類を
2,顧客番号001の〇〇商店誰それさんに
3,3つ折りにして宛名書きした長3封筒に詰めて封をして
4,82円切手を貼って今日中に郵便ポストに投函してください
くらいまで言わないとやってくれない部下に指示をする感じです。
つまり、人間同士なら曖昧な指示でも雰囲気で察してもらえるのですが、コンピュータには指示や処理内容を相手に合わせ正しく伝える必要があるんです。
そんなコンピュータと会話するためのことばが「プログラム言語」と呼ばれるものです。
人間界の言語も沢山種類(7,000超と言われます)がありますが、プログラム言語にもたくさんの種類があります。
定義にもよりますがその数約250種類と言われており、代表的なものとして、「Java」「C」「Python」等が挙げられます。
プログラム言語は機械相手の人工言語なので曖昧な表現は一切なし。
日本語のように、一つの単語に多様な意味があったり、主語がなくても成り立ったりはしません。
このプログラミング言語を、「アルゴリズム(問題解決のための計算手順・組合せ)」にそって記述する行為が「プログラミング」と言えると思います。
☆アルゴリズムについてはEテレの「ピタゴラスイッチ」を思い出してください。
☆具体的なプログラム(Java)の事例はこんな感じです
public class HelloWorld{
public static void main(String[] args){
System.out.println(“Hello World!!”);
}
}
プログラミングの基本は1969年に計算機科学者エドガー・ダイクストラが「構造化プログラミング」という提唱をしていまして、ほぼ全てのプログラミング言語の文法がこの原則に従っています。
・順次・連続 (sequence)
・分岐・選択 (selection)
・反復・繰り返し( iteration)
・再帰 (recursive)
私達プロスタキッズでは、お子様がたに「Scratch」や「MakeCode」などのビジュアルプログラミング環境で、キーボードをほとんど使わず、マウスで積み木を積むようにして、プログラミングを学んでもらっています。
その学びの中で、上記の基本原則をしっかり自分のものにしていただきますので、生徒の皆さんは自然と「プログラミング思考」が身につき、将来どんなプログラミング言語を使うようになっても、困ることがないのです。
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